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京都大学防災研究所 Presents

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近況報告

待望の「クロスロード:大洗編」BOXが完成しました! (2015年3月更新)





 BOXの内容は、26枚のカード、YES/NOカード、動画DVD、解説BOOKがあります。
 いち早くも町民に渡したいため、11月26日に大洗町のほげほげカフェでお披露目パーティー開催しました。











 大洗町の漁師、役場職員、主婦、小中学生、宿泊業者、商店街の業者、NPO、茨城大学の教員と学生、京都大学の教員が参加しました。それぞれの作成者が設問を読み、自らの震災体験を含め、感想を述べました。とても感動的でした。
 パーティー後半の食事会、普段あまりつながりがない町民がこの機にお話しができ、盛り上がりました。パーティーの大盛況の様子、NHK水戸が取材してくれました。翌日の朝のニュース「震災想定ゲームお披露目」になりました。これからの「クロスロード:大洗編」の活用、楽しみです。

第4回参加型ワークショップ「クロスロード:大洗編」を開催しました! (2014年11月更新)

 10月4日に、大洗町のほげほげカフェで「第4回参加型ワークショップ「クロスロード:大洗編」」を開催しました。
 参加者は茨城大学の学生6人、教員1人そしてアニメ『ガールズ&パンツァー』のファン1人、大洗町の住民2人、役場の防災担当者1人が参加しました。




 今回は、津波避難、風評被害、町内会の参加について、そして大学生ボランティアが感じた風評被害など4問の設問を通じて、みなさんと一緒に議論しました。
 今回のワークショップの参加者は、半分ぐらいが第1回のワークショップにも参加していました。しかし、同じ設問(あなたは消防団員。大地震が発生し、津波警報も出た。沿岸部で車の避難誘導をしている最中に、20分後に津波が到達するという情報を受けた。先に避難するか?それとも、避難誘導を続けるか?)に対し、第1回と今回の回答には変化がありました。
 その理由は、大学生のH.Mちゃんが「第1回のとき「避難誘導を続ける」を選んでいたが、当事者動画を観て、考えが変わりました」と教えてくれました。


 また、本ワークショップ定番のグループに分けて設問を作成してもらうコーナーでは、震災復興に関する議題に限らずに、まちづくり、日常生活、とにかく地域に関係がある問題を全部作ってみてくださいと参加者にお願いしました。

 その結果、7問の素晴らしい設問を作成してくれました。たとえば...
「あなたは住民。あなたは災害時に町内会に入っていないが、子ども達の水も食料もなくなってしまい、配布している町内会の皆さんから、食料をいただき、町内会にも入ると伝えました。災害がおちつき、町内会へ入ると言ったことに、これからの様々な行事を考えると、、、あなたはどうする?⇒YES入る/NO入らない」

また、大学生も自らのボラティア活動の悩みを設問として表現してくれました。たとえば...
「あなたは大洗のほげほげカフェの店員。カフェに来てくれた人、地元の人、興味本位で寄った人、いろいろな人がいます。あなたは少し人見知りで、初めての人にはなしかけるのには勇気が必要です。さて、お客さんに積極的に話しかける?YES話しかける/NO話かけない」

 この設問の作成者が参加者に問いかけたあと、作成者が「自分はYESにしたいが、実は何を話せばいいか分からない」という悩みを皆さんに言いました。
そしたら参加した住民たちとアニメのファンが彼女に「とりあえずお客さんに今日の天気、あるいは大洗町のイベントなどの話をかけたらいいじゃない?」、「皆きっと喜ぶよ」と相談に乗ってくれました。
 筆者から見れば、そもそもいつも元気な彼女に実はこのような悩みがあることを知りませんでした。たとえ直接的に防災や復興の議題ではなく、この空間でこのような日常生活の話ができてよかったと思います。

このワークショップを通じて、さまざまな立場の人がそれぞれの悩みを打ち明けることで交流し、対話することにより、直接的な悩みの解消になるというより、仲間同士と地域の関係性が深まったと考えられます。


(写真提供:茨城大学伊藤哲司先生)


今後は多様な形で、「第N回参加型ワークショップ「クロスロード:大洗編」」を開催したいと思います。

大洗町プロジェクト最新報告 (2014年11月更新)

 7月になってから、大洗町は賑やかです。アニメ『ガールズ&パンツァー』OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)の公開によるアニメ関連イベント、海開き、花火大会など、大洗町の商店街も海水浴場も、盛り上がっています。

 本プロジェクトの「クロスロード:大洗編」はクロスロード全国大会in仙台で、「クロスロード(大洗編)の開発について」というテーマで発表し、反響を呼んでいます。そこで、「クロスロード」に興味を持つ全国の方々へ向けた更なる情報発信、交流を目指し、Facebookのページを作成しました。

ページの名前は「クロスロード:大洗編どうすっぺ?考えっぺ、遊ぶべよプロジェクト」です。ページでは、クロスロード設問、当事者動画、進展などの情報を更新しています。関心を持たれた方は、当ページに入って、「いいね!」を押してください。リンクはコチラです。(このサイトを離れ、外部リンクに移動します。)


京都大学大学院情報学研究科 李フシン

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