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京都大学防災研究所 Presents

第16回 ;中道 治久さん(京都大学防災研究所准教授)

「火山の“ホームドクター”」(4ページ目/4ページ)
【聞き手 住田功一アナウンサー (NHK大阪放送局)】

住田:最後に中道さんが思い描く将来の夢をお聞かせいただきたいんですが。

中道:そうですね、この火山観測っていうのは、自分たちのやってる世代だけで終わるものじゃないんですよ。
火山っていうのは息が長くて、何千年、何万年のほんの僕たちは一部しか見てないんです。ほんの、長い人で30年とか。ですので、そういった研究っていうものは、過去の人から我々が引き継いで、未来の世代に受け継がれて、やっとそれで生きてくる、研究して分かってくることも多いと思います。
そういった、ながーい、ながーい、息のながーい研究のスタンスっていうのが、今の火山学に求められていまして、火山大国の日本で、火山に魅せられて、火山を学びたい、やりたいっていう人がどんどんどんどん増えてくることを私はのぞんでいますね。

住田:中道さんのように、ずっと火山に住み込むようにして、チェックしていらっしゃるという人には、ぜひ学ぶ必要がありますね。

中道:ええ、そういう人も増えてくれると嬉しいですね。私は、もう、いろんなタイプの火山の研究をする人が増えてくるといいと思いますね。
日本で一つの火山をずっと見る人もいれば、海外に飛び出して、いろんな火山を見る人や、できれば机の上に座っている人じゃなくて、現場に行って、現物を見てくる人が増えてくれると嬉しいですね。

住田:そうですね。匂いも、山の様子も、いろんなものに触れる。そして火山を知る人ですね。そういう若い研究者の方が増えることを祈っております。私達の大切な支えになると思います。今日はどうもありがとうございました。

中道:ありがとうございました。



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