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京都大学防災研究所 Presents

第20回 横松 宗太さん(京都大学防災研究所 准教授)

「しあわせの“防災経済学”」(4ページ目/4ページ)
【聞き手 住田功一アナウンサー (NHK大阪放送局)】

防災経済学を通じて描く、夢

住田:本当に期待したいです、本当にそこのところを。皆さんそういう気持ちだと思います、被災地の皆さんも。
では、最後に、横松さんが思い描く将来の夢、お聞かせいただけますか?

横松:はい、先進国の人も途上国の人も、すべての人が、災害から立ち直れる社会ができることです。現在はまだそうではないと思います。そしてさらには、災害を、新しいことを生み出すチャンスに変えられると、そういうたくましさを持てるようになる社会、それが夢です。
そのためには、人の命をはじめ、思い出とか、地域で継承されてきた資産とか、失ってはいけないものを守るインフラがきちんと整備されるような、そういう仕組みをつくっていきたいと思っています。

住田:そうですか。

横松:あと、もう一つあるんですが。いつかビルマに、今のミャンマーに行きたいということも夢なんです。子供のころに、将来はビルマの発展のために何かをしたいというふうに思ってから、実は、これまで約30年間ビルマに行ってないんです。そのビルマの地に降り立って、防災経済学を通じて、ビルマの幸せのために、何かができるようになりたいと思っています。

住田:そうですか。非常に自分に厳しくまじめで、前を向いてずっと研究してこられた横松さんのその気持ちが、花開き、実をむすぶことをお祈りしてます。今日はどうもありがとうございました。

横松:ありがとうございました。



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